Eblo Report 2015年版
平成28年1月23日
「学生」と創ってきた5年。ひとつのステークホルダー・エンゲージメント。
ニッセイエブロ株式会社は、2010年、国連グローバル・コンパクト(UNGC)へ加盟して以来、毎年、武蔵野大学 環境学部(現:工学部 佐々木重邦教授/学部長)の大学生との協働し、この社会的責任活動の報告書(COP〔Communication on Progress〕)を企画・編集、発行してきました。
このプロジェクトの目的は、大学・学生においては研究活動の一環として、また私たちにとっては、学生の「キャリア教育支援、アクティブラーニング支援」として「報告書の協働制作自体が本業を通したCSR活動のひとつ」と位置付けています。
昨年、10月にプロジェクトがキック・オフ。以降、幾度も学生と検討を重ね、新たな価値創造を目指して「Drive 100」を編集方針と決め、制作いたしました。
制作についてはISO26000の重要な概念である「ステークホルダー・エンゲージメント」を念頭に、全工程にわたって学生が企画・提案・実行し、制作をディレクションするスタイルで行われています。編集方針を策定し、経営トップ、社員へのインタビューやアンケート、又、ワークショップを実施、その取材から原稿案の執筆まで全て学生主導で進行してきました。
さまざまなステークホルダーの皆様への対応が必要とされるCSR。その皆様に向けたレポートが、弊社従業員と言う一部のステークホルダーによって制作・発行されることで果たして良いのだろうか、検討を重ねてきました。結果、CSRコミュニケーションの本来の姿に少しでも近づくために、このようにレポートの協働編集企画を立て、以来、毎年行っています。
「Eblo Report」は創刊時より、UNGCへ提出する活動報告書であることにとどまらず、「読む報告書から、使う報告書へ」をコンセプトにしてスタート。私たちの広報ツール、営業ツール、社内報、社内教育ツール、そして最近では採用ツールであり、又、大学授業の参考資料としても活用され、さまざまなステークホルダーの皆様より、ご好評をいただいています。
又、本プロジェクトに参加した学生自身の就活ツール、そして「ECO REPORT WAY 21(※)」で企業訪問時に活動を紹介する資料としても利活用されています。
「Eblo Report 2015」は私たちにとって「CSRへの取組み」の象徴として、今年、6回目の発行をしました。お読みください。
活動報告書ダウンロード
EbRepo/エブレポ 2015
打ち合わせの様子
※【ECO REPORT WAY 21】2008年よりスタートした武蔵野大学環境学部によるプロジェクト。現在はNPOサステイナビリティ創造研究学会がサポート。(http://fsi-21.jimdo.com/)
企業が発行するCSR/環境レポートを学生自らが考案した21の指標で分析・評価。その後、その企業へ訪問し、結果をフィードバックする取組み。大企業を中心に58の企業を分析・評価、43の企業と意見交換の実績を持続している(2015年1月現在)。最近では、この「ECO REPORT WAY 21」を各企業自社のCSRレポート内でも紹介する企業が増えている。(http://erw21.jimdo.com/archives/)